患者さんのこと その9 第十一話

木曜日分の更新です。お待たせしました。

その年の11月、健康診断の結果を受けて、ドクターからは、食事に気を付けるのであれば、脂質異常症治療薬の投薬はもう少し、様子を見ましょうと言って頂けたと嬉しそうなご様子です。

髪の毛をカットして、緩くパーマを掛けられて、とてもとても、若々しくなられました。

週一回バドミントンも始められて、お母さんのこのような変化が、息子さんにも好影響を与えるに違いないと私は確信しています。

暮れの12月にいらした時には、ドキドキの動悸は長くは続かなくなったと言って下さいました。朝少し不安感のある時は、朝も服用しているとも仰っていました。 

翌年の春中学校に進学する彼は結局、彼女が通学させたい方の中学校には、学区が違う事を理由に、見学すら許されませんでした。

地元の養護学校か、地元の中学校の支援学級か迷った末、地元の中学校の支援学級を選んだのですが。

少し肩を落としておられましたが、小学校の支援学級から一緒の友人も同じ学区の中学校の支援学級に一緒に通うわけだからと、気を取り直しておられます。   

つづく