更新遅くなりました。
あの頃より食に関しては便利になって、ケータリングという新たな選択、コンビニ食もバラエティに富んで、デパ地下のお惣菜の豊かさにも目を見張るものがあります。
所謂手軽に、あるいは豪華に空腹を満たす事、また非日常に舌鼓を打つ事が家庭にいながら出来るようになりました。
この仕事をやるようになった30年以上前から子どもの食事に関して患者さんにする話は変わりません。ずっと同じです。
日常とハレの日を区別して欲しいと話して来ました。子どもが小さい内は日常は地味に煮炊き物がメインです。そして穀物の米をしっかり。穀物は出来れば七分付き米で。
二本足や四つ足の動物の肉は、腸壁に接触することによるアレルギーの発症を遅らせる為にもなるべく遅い方が賢明です。
いずれ学校の給食で食べてその美味しさを知ることになります。積極的に小さい頃から色々な味に出会わせるという考えの元摂る必要はないと考えています。
でも大きく、本当に大きく時代が変わって、これが本当に困難になりました。
まず親御さんが食べたい、地味でない食事を日常から。
この親御さんが変わった事が、或いは今はお姑さんもお若いですから、共働きをする若夫婦に変わって子育てをしている親の世代が変わったことが、家族揃って一見地味な、でも滋味溢れる食卓を難しいものにしています。
つづく