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雪国の冬は陰鬱で暗いです。
若い方はウインタースポーツだなんだと楽しめるかも知れません。スキーに出掛けるのを楽しみにする御年配の方は都会の方でしょう。
来る日も来る日も雪片付けをして、日常が雪と共にある雪国の御年配の方とは違います。
最近は睡眠の悩みでクリニックを受診する方にはご年配の方も多いです。小さい頃から雪に阻まれて冬は行動を制限するのが当たり前に生きて来た方々も、現代になって、睡眠や冬の暗さの不安を訴えられるクリニックの門を叩けるようになったわけですね。
今日もたまたま御年配の方の睡眠障害のクリニック受診後の投薬がありました。
共通していらしたのが冬の時期の気持ちの沈みでした。5月から10月位までは気持ちも明るいのだけれど、この時期には沈みがちになるというものでした。
若い頃は仕事だ子育てだ、はたまた家事や舅姑の介護だと忙しく明け暮れていて気が付けばひとり自分の老いと向き合っている、そんな構図が目に見えます。夜になるとろくな事を考えない、そうするとますます眠れないと仰います。
ハワイに住めればいいのにねぇ!いつも私が掛ける言葉です。
そんな素っ頓狂な事を言う人間は小さい頃からこの雪国で生きてきた彼らの周りにはいないのでしょう、一瞬キョトンとされて大笑いされます。でも笑って少し気が晴れて頂ければ良いのです。
歳を取れば取るほど交通の便が良く暖かい所に住むのが理想は、この雪国で子育てを終えて老いの入り口に立っている私の本音でもあります。
今日はこの辺で。