前回お約束したポン酢のお話です。
もうすぐ11月ですね。最近は月日の経つのが早いので、この調子で行くとあっという間に師走になりそうで、気の早い私は、これからの鍋の季節にも大活躍するポン酢のご紹介をしようと思います。醤油瓶に一年分相当仕込みます。寝かせておくと、作りたてのフレッシュな物、次のポン酢の手配をそろそろ始めようかという頃の、時の経過のある物それぞれに味わいがあります。両方味わえるのは手作りならではだと思います。
分量
柑橘汁(手に入る物。私は橙です。) カップ1/4
しょうゆ カップ1/4
酒(煮切る) カップ1/4
みりん( 煮切る) 大さじ1と1/3
NHK きょうの料理 1998年12月号 より
たったこれだけの分量でとても美味しいポン酢が出来ます。
11月も半ばを過ぎると、橙の注文をします。大体15個位。少し前までは年末になるとスーパーの店先に立派な橙が山盛りになっていたので、わざわざ注文しなくてもその位の個数は優に購入出来ました。ところがある年、一個一個袋に入って数える位しかおかなくなりました。とうとうその年はポン酢は仕込めませんでした。
皆さん、お正月の鏡餅の上に乗っている柑橘はなんだかご存知ですか?あれが、橙です。最近は、葉つきみかんを買われる方が多いようです。スーパーの店先から橙がほぼ姿を消したのもそれが理由だと思います。もっとも鏡餅もプラスチックでしょうか、オレンジ色の柑橘らしきものが載ってお餅と一緒にパックになっているものを売っています。いえいえ、鏡餅すらもう飾らないお家もあるかもしれません。
でもどんなに小さくてもいい、鏡餅ひとつ、棚や本棚の空きスペースを少し片付けて、お懐紙でも引いて置いてみると、新しい年が来る何か清々しい、心改まる雰囲気に変わるのは不思議なものです。
我が家も子どもが小さい頃は、主人が橙(橙というのは柚や、蜜柑よりかなり大きいです。)が載る位の大きさのお鏡をひとつ、正月の餅をつく(もちろん、自動餅つき機です。臼と杵でペッタンペッタンやる訳ではありません笑。)段取りの中に入れていました。
台所や御手洗い!にもお正月さんが来るようにと、紙粘土で子どもが小さな小さな鏡餅を作って、柑橘も載せて葉っぱも付けて、紙粘土用の絵の具で白と橙色と緑色に塗って仕上げていました。とてもそれらしく出来ていて私は気に入っていました。
しょうがつじじいが きぃました
たけうまに のって
たぁこを せぇなに かぁついで
はぁねを みみに はさんで
にこにこわらって きぃました
こどものとも傑作集 わらべうた
「おおさむこさむ」瀬川康男
つづく