コロナ禍の去年御相談にいらした方です。
御主人様と観光業の土産物の卸業を営んでおられます。まともにコロナの自粛の煽りを受けられました。御主人様は営業で外へ、奥様は帳簿の数字と睨めっこしていて心のバランスを崩されました。
訴えは、一番辛いのは、入眠の悪さと、熟睡感の無さでした。それ以外には過呼吸、不定期に襲って来る動悸、手の震え、冷や汗、そして肩甲骨と胸部を万力で締め上げている様な生き苦しさを訴えておられました。
地元の医療の中核を担う病院の心療内科を、最初に受診した開業医からの紹介で受診されて、御本人様のお話によればそこでの投薬が合わなかった様です。年齢も45歳なので、更年期の入り口にも差し掛かっておられて、色々なからだの状態をいつも通り2時間程掛けてじっくりとお聞かせいただきました。
初日は御主人様が付き添って来られて、少し離れた木製のベンチに腰掛けられて心配そうに、少し緊張した面持ちで奥様を見守っておられました。
つづく