患者さんのこと その6 第一話

結局月曜日の更新になってしまいました。お待たせ致しました。

今日は、私どもにご縁を頂いて最も長いお付き合いをさせて頂いている、御一家の事をお話致します。

記録を見ますと、平成11年5月からのお付き合いになります。本年が平成でいえば、33年とのことですので、かれこれ20年以上の長さになります。

始まりは、当時小学生だったお嬢さんの膝の怪我を、店頭で販売している、赤と黄色の軟膏を使い分けて、お嬢さんとお母さんに来て頂いて実際に処置させて頂いた事からだった様です。現役の養護教諭だったお母さんが、その様な事を後程お話下さったように覚えています。

彼女とは、偶然ですが、同い年という事で、同じ空気の流れる時代の中を走って来たという、共通項があります。

彼女は、働きながら3人のお子さんを育て舅姑につかえたという経歴の持主ですから、私などはその足元にもおよびませんが、この実質22年の間、毎月毎月、御予約頂いたその時間に彼女の胸の内の一端をいつも聴かせていただいて、こころとからだの調整を出来る限り計らせて頂いて来たという、ささやかな自負があります。

その一端を、経過と共に彼女のプライバシーに配慮しながら、お話して行きたいと思います。    

つづく