患者さんのこと その9 第七話

2年目の暮れの12月、息子さんが幼稚園の頃に軽度の知的障害と診断され、小学校に上がった頃から、支援学級に通っているという事を初めて伺いました。

初めの2年間は、支援学級のクラス担任に慣れている先生で、とても安心出来た事、その先生が移動になり、3年目からは、初めて支援学級を受け持つ先生が担任になったこと、、

悪気はないのだろうけれど、二言目には、面談の時でも「普通は…、何々。」と言った言葉が出て来て、普通とは何だろうと考えさせられ、支援学級とは何だろうかと考えてしまうと仰いました。

特に幼稚絵の頃のくだりは、静かに涙を流され、不調の一つは、このお子さんのことであったかと合点が行きました。

再来年には、中学生になるので、これから、また病院で、障害の程度の検査があると仰っていました。

お話しいただいた事で、お子さんのことも含めて、かえって安心して泣いたり笑ったり色々お話しが伺えるようになったと感じています。   

つづく