またまたご無沙汰しております。
10/10木曜日の毎日新聞に、全国初の紅こうじ弁護団が結成された旨の記事が掲載されました。大阪弁護士会の弁護士有志によるものという事です。
発生当初から急激な腎毒性による死亡という事実に、安易に「サプリメントだから大丈夫!」と言って服用している方の多い昨今の傾向に警鐘を鳴らす事件だと、仕事柄深い憂慮の念を抱いていたので、全国の被害者を対象にするとの事ですので長い裁判になるだろうと思っています。
さて青カビと紅麹に話を戻しましょう。
前回のその4で今回の被害の原因がはっきり青カビの代謝産物のプベルル酸という天然化合物である事が判明したと発表されたと申し上げました。
このプベルル酸、強い抗マラリア活性を示して注目されたのですが、強い毒性があり、しかも経口投与では抗マラリア活性が確認出来なかったという面もあり、そのものを使うというより、プベルル酸を基にマラリアの治療薬研究の礎となった物質です。
(ひまわり医院 内科・皮膚科 伊藤大介医師のコラムを参考にさせて頂きました。)
今日はこの辺で。