向ヶ岡寮の部屋が思い出されたのが、ドラマの中で描かれていた桃井かおりや水谷豊演じる若いガードマン達の住んでいた暗い廊下のアパートの入口でした。
全く同じ作りの古い引戸でon timeで見た時は特に何も思わなかったのですが、再放送を今見ると、このドラマが放映されてから10年後くらいにバブル期が到来する訳で、その前の暮らしは若者はお金がないのが当たり前、学生も然りで、如何にその身の丈に合った暮らしが出来る時代であったかを表しているように感じたからです。
本郷界隈に話を戻すと、前回の根津から反対方向に本郷通りを地下鉄丸の内線(今では東京メトロですが)の本郷三丁目方向に歩くと、沿道は昔からある古本屋や喫茶店が多く、雨が降っている夕暮れ時など古書店の白熱灯の灯りが路上に滲んで本当に明治のかおりがしました。
明治時代の小説家樋口一葉が暮らしていた菊坂に当時からの質屋が私がよく歩いていた頃は残っていましたが、今はどうなっているでしょうか。
今日はこの辺で。