もう一本早坂暁の脚本で忘れられないドラマに「花へんろ」があります。
やはり3部作で1985年、1986年、1988年と続きました。「夢千代日記」は山陰の鄙びた温泉町という設定でしたが、「花へんろ」は大正末期から昭和中期の愛媛県北条市(今は松山市北条)が舞台になっています。
桃井かおりさんが主演なのですが、大きな商家の長男照一役の中條静夫さんの遊び人っぷり、なじみの芸者蝶子役の磯野洋子さんの演技が心に残り、沢村貞子さんの松山弁からは時代の空気を感じました。
下條正巳さんの存在感、藤村志保さんの小気味良い台詞回し、見応えのあるドラマでした。
今日はこの辺で。