この向ヶ岡寮も今はもうありません。
2003年閉鎖という事で今は向ヶ岡ファカルティハウスという職員学生の滞在型宿泊施設になっているようです。京都大学にも吉田寮という有名な古い名物寮がありましたが、今はどうなっているでしょうか。
当時の事は勉強した思い出よりも、本当にこの界隈をよく歩き回ったので、その時目にした少し江戸の尻尾が残っているような明治のかおりが忘れられないのだと思います。
この農学部の敷地に沿って根津神社の方に坂道を降りて行くとその途中で右に入る路地があって、突き当たりの左側に大きな門がありました。葵の御紋がその門についていてびっくりしたのを覚えています。
江戸時代その辺りは水戸家の御屋敷だったと最近知ったので、関係する方が住まれていたのかと思いますが、バブル崩壊後に生まれた娘が大学生になって根津の風情が好きになり、一緒に根津界隈に行った時懐かしさからその路地に入ってみたのですが、跡形もなく、勿論門もなく夢だったのだろうかと思ったくらいです。
今日はこの辺で。
