紅い実  あとがき

3月の半ば過ぎ、主人も私も所用があって丸一日家を空けました。翌日昼過ぎに帰宅して先ずはいつもする様に裏庭の入口のドアを開けて裏庭へ出ました。

その時思わず「アッ⁉️」と声が上がりました。

ドアを開けた瞬間何かさっと飛び去った気配がしたのですが、声を上げたのは南天もヤブコウジも紅紫檀もその紅い実が全て食べ尽くされていたからです。

思わず大声で連れ合いを呼びました。

連れ合いの第一声は「あいつら人がいないのが本当に良くわかるんだなぁ。」

私がいきなりドアを開けたので口に咥えていた紅い実を慌てて落としたのでしょう、地面に一粒紅い実が落ちていて、水路に張り出している物干し場の屋根を支えるパイプの足場の上にも2箇所、紅い実の種が未消化のまま混じった鳥の糞が落ちていました。

思わず私は裏庭で呟きました。

「良かったねぇ、今年もまた実を啄みに鳥が来てくれた…。きっと何処かの地面で落とされた実の種が芽吹いて新しい小さな🌱が出るに違いないわ。」

もう季節は芽吹きの季節、ミニ盆栽の紅紫檀、にれけやきは盛んに新芽を伸ばしています。  

今日はこの辺で。またお目にか掛かります。