雨蛙  その4

今年の暑さは格別でした。

雨蛙達も葉影や日蔭になった風通しのいい窓の桟にいたり、さぞかし暑さから逃れるのに苦労したろうと思います。

3匹目の蛙はまだ小さいので、大きめの2匹の雨蛙達のテリトリーからはみ出ればこの小さな裏庭にはいられなくなるのではないかと心配しました。

ある日の朝仕事の準備に追われていたところ、主人がいつものように「来てごらん!来てごらん!早く早く!」と呼びます。

「私は忙しいのよ?」といつものように心の中ではブツブツ言いながら「はーい!」と言って主人が呼んでいる裏庭に急ぎました。

なんと!あの3匹目の小さな雨蛙が、娘が父親にプレゼントした直径8cmくらいのニレケヤキのミニ盆栽の根元を覆っている苔の絨毯⁉︎の上で、眠そうな顔でこっちを向いて座っていました。   

今日はこの辺で。